長野市が11月13日、松代大本営地下壕の新たな看板を設置しました。
新たな看板は長野市誌や長野県史などに記された史実との関係では不十分なものです。
朝鮮の人々や地元住民の強制的な工事への動員が、歴史的事実に対して「と言われている」という断定を避けた表現は、歴史に向き合う真摯さに欠けています。
「さまざまな見解がある」というのも、長野市誌にしめされた市の見解と矛盾しています。
一方で「強制的に」の文言が復活したことは、長年の研究の積み重ねを否定できなかったということです。また、「平和な世界を後世に語り継ぐ上での貴重な戦争遺跡」という文言が新たに加わりましたが、これは多くのみなさんから署名などに寄せられた声を届けるべく、私たちも市への申し入れで確認してきたことです。
私たちは、削除された「強制的に」の文言の復元と史実に基づく検証を求めて、署名や市への申し入れに取り組んできました。署名は1200人分お寄せいただきました。
松代大本営や満蒙開拓団の歴史から戦争の悲惨さと平和の尊さを学ぶ私たちは、歴史の修正を騙り、歴史を捏造・否定・歪曲しようという動きは許すことができません。
2014年11月14日 秘密保護法やだネット長野事務局
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