戦後レジーム(ポツダム・ヤルタ体制)の脱却を言いながら、「ポツダム宣言」をまともに読んでないと言ってしまった安倍首相。
かつての戦争に向き合い、どういうものだったかを考えようともしない首相ですから、世界情勢の見方もずいぶんゆがんでるなあと印象をうけました。
2009年 建国記念の日奉祝中央式典での記念講演 「美しい国へ -戦後レジームからの脱却- 」では次のように言っています。
集団的自衛権の問題、海外での武器の使用の課題、そうした課題については安倍内閣時代に、安全保障の法的基盤の構築に関する懇談会において結論を出したわけでございまして、これはわたくしは、世界の常識に沿った行動であろう、世界の常識と言うよりも人間の常識ですね。
近くで人が暴漢に襲われていたらですね、少なくとも助けようとするのは当たり前、ではないだろうか。
いまの世界を見たときに、テロと報復の負の連鎖が大きな問題になっています。
アフガン戦争やイラク戦争はアメリカによる無法な侵略戦争です(ポツダム宣言をまともに読まずに先入観で否定している安倍首相には、アフガン戦争やイラク戦争が侵略戦争であるという認識にはとてもたてないでしょうが)。
「人が暴漢に襲われていたら」などという悠長なものではなく、暴漢同士の血みどろの争いです。片方の暴漢に手を貸すことが「人間の常識」でしょうか?そして争いに加わるのは、首相ではなく自衛隊員です。
「私が総理大臣だから正しい」ともとれるような発言を平気で言ってしまう安倍首相。こんな首相が持ち出す、戦争法案の危険性を痛感しました。
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ふるさと体験スクール (金曜日, 22 5月 2015 19:11)
ポツダム宣言をつまびらかに読んでいないというのは高校生の歴史知識以下です。こんな人物が日本の首相となっていいのでしょうか?
このような答弁を許している日本のマスメデイアは完全に体制翼賛勢力の一部となってしまいました。残念で悔しくてたまりません。