聴こう!沈黙の鐘のメッセージ
山のお寺の石の鐘
今回は長野県の北 新潟県に隣接する信濃町
黒姫高原、野尻湖、小林一茶の生誕地としても有名です。
ナウマン象の発掘調査が一般参加形式で行われていたので
幼い頃 発掘にいった記憶もww
そんな信濃町 およそ8500名が暮らすのどかな町
「首を長〜くして 待っていたよ」
そう言って迎えてくれるのは
石の鐘で有名な称名寺の 佐々木五七子 住職
戦時中 生活の中にある あらゆる金属類は根こそぎ回収された。
大砲の弾など武器を作るために。
お寺の鐘さえも。
昭和17年10月
ここ称名寺の鐘も供出によって石に変わった。
その時 ひとり反抗していたのは
まだ学生だった五七子さん
当時のことは良く覚えている
母ともその時は喧嘩した。
戦後何度か鐘を下げたらという声もあったが、
あの時の同じ鐘が返ってこないかぎり
鐘をついて出征した人たちが帰ってこないかぎり
この石の鐘は変えないと守ってきた。
「学校の先生も次々と変わったよ
みんな戦地に行かされたんだね〜
どっからどこまでいっても
戦争なんてするもんじゃない
あったかい心をもって相手の事を思う
心を配ること 思いやり
人のためにつくしたり
人によいことをするのが 布施
喧嘩相手じゃなくて仲良し
そう心で思っていれば
そうなっていくよ。
ハハハ、、、
和こそ大事
心だよ。
あんた伝えてな
たのんだよ〜」
そう言って外まで送ってくれました。
そして「これ持ってけ〜」
いつもいつもいっぱいのお土産をいただきますw
心に響くお話、お土産
いつもありがとうございます。
「鐘の音が聞こえたから そろそろお昼にしよう〜」
生活の中にとけ込んでいた故郷の音
ここから四方に飯山の方まで聞こえていたという。
今は石の鐘が 平和への願いを響かせています。
石の鐘が静かに語っている
北信濃に称名寺という浄土真宗の寺があります。
その寺の鐘楼には、いまもって、青銅の鐘はなく、大きな石が下がっているだけです。
それはそこのご住職の、かつての戦争への反省と怒りの静かな想いの結晶です。
それは、とりもなおさず、石の鐘自身が、新たな戦争は許してはならないと、無言のうちに、そのメッセージを語っていると言えます。
そのメッセージに、私たちは真摯に耳を傾けなければなりません。
私には聴こえます。
安倍総理が、憲法を無視したうえ、国会の審議・同意をあと回しにして訪米し、これまでの日米安保を大きく飛躍させ、軍事同盟化へと進んでいることを怒らないのかと。
民主主義のルールを破っても、あなたがたは黙って、許すのかと。
そのつけは、子どもや孫たちに負わせることになるぞよと。
歴史をよくみなさい。自分には関係ないよと、目先のことにとらわれていると、あぶないよ。長い望遠鏡をもって、過去や世の行く末を見つめる目をもっていないと。
このごろ、メデイアも真実を報じないようになっているから、それを見抜く眼鏡も、あなたがたは発明したほうがいい。気をつけないと、次のようになる。インドの詩聖、タゴールの詩。
出合いのランプは長く燃えるが、別れには一瞬のうちに消える。
戦争のことをうたっているのではないが、後半に注目しよう。いま、あなたがたが送っている日常の幸せも、戦争になれば、一瞬のうちに消えるのだよ。
「石の鐘」の語りは、まだまだ続きます。
和田登(映画「望郷の鐘」原作、児童文学作家)
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