6月24日の長野市議会総務委員会では49人の傍聴者がかけつけました。4人が参考人として意見陳述をおこないました。2人のお母さんの陳述を紹介します。
「子どもを殺されるため、人を殺すために育てている親はいません」(新日本婦人の会長野支部・Мさん)
安全保障関連法案について、どの程度内容が理解できているかと言われると、よくわかっていない部分は多々あると思います。
不安でいっぱいな安全保障関連法案
しかし、毎日のように新聞には「安保法制は『違憲』」とか、「集団的自衛権行使『歯止め』に不信感」と書かれていますし、投稿欄にも「戦争体験した世代の方が今は戦前の雰囲気に似ている。もう2度と戦争をしてはいけない」「安倍首相には考え直していただきたい」など、この法案反対の内容が掲載されているのを目にすると、一般市民の私でさえ、これは日本が殺し殺される国に変えられる、「戦争法案」だと思えてきます。また、この法案により、私は子どもをもつ母親として、今、わが子の未来に希望を見いだせなくる事態が突きつけられていることに不安でいっぱいです。
戦争に行くのは、私の夫や若者、そして子どもたち
実際、戦闘地域まで行くのはだれですか?まだ戦乱がつづく地域に行くのはだれですか?アメリカと海外で武力行使するのはだれですか?
それは安倍首相でも、大臣でも、国会議員でも、ここにいらっしゃる市会議員のみなさんでもなく、私の夫や若者、そして子どもたちです。
今、キラキラ輝いている子どもたちが米軍からの派兵要求で、世界のし烈な戦場に派兵されていくのです。子どもを殺されるため、人を殺すために育てている親がどこにいますか?そんな親はいません。
先日、子どもが通う幼稚園の理事長先生が、「どんな子も神様からの贈り物だよ。一人ひとりちゃんと生まれてきたのには意味があるんだよ」と話されていました。
私の子は「将来、お母さんの好きなシュークリーム屋さんになる」と夢を話してくれました。この無邪気でかわいい神様からの贈り物、子どもたちの手に、銃を持たせるわけにはいかないのです。なんとしても守らなければならないのです。
私たち母親は、この危険な法案を許すわけにはいきません
全国各地でこの法案反対の集会やデモが行われています。長野市でも大小様々な集会、デモや街頭宣伝行動が行われています。私も参加しましたが、みなさん「戦争反対」「憲法9条守れ」と声を上げています。
市民の声を届けるべき市会議員のみなさん、市民の声を聞いてください。そして、市民を危険にさらすような法案を押しつけないでください。私たち母親は、この危険な法案を許すわけにはいきません。
このままでは子どもたちを戦場に送らなければならない未来がやってくるかもしれないのです。日本の子どもたち、そして世界の子どもたちの未来を守ってください。
日本人が武器をたずさえて海外へ行くようなことは絶対にやめてほしいと心の底から願っています。
「平和は武器によって生れるものでは無く、国どうしのつながりの中から作られる」(戦争やだね長野集会実行委員会・田澤洋子さん)
日本国憲法は、諸国と仲良くして決して戦争になる事態が起こらないようにしなさい、と言っています。
「中国残留孤児の父」がはじめにしたこと
映画「望郷の鐘」の主人公で、阿智村の名誉村民の山本慈昭さんは、日本と中国の関係をつなぎ、200人以上の中国残留孤児たちと肉親たちとの再会を実現させました。その出発点は山本さんが、当時、国交が断絶するほど険悪だった日中関係のなか、ダム建設の強制連行で犠牲になった中国人の遺骨収集をおこない、中国に届ける活動に真っ先に取り組んだことでした。
平和は武器によって生れるものでは無く、国どうしのつながりの中からつくられるものと70年の平和が語っています。
戦争法案推進の意見書の根拠が崩れた
6月4日衆院憲法審査会に3名の憲法学者さんが参考人として出席しました。、民主党と維新の党がそれぞれ推薦した参考人は憲法違反と明言しました。さらに、自民党などが推薦した長谷部参考人も「外国の武力行使と一体化する可能性が極めて高い」として憲法違反と断じました。
市議会は3月に、集団的自衛権の法制化を支持する請願を採択しましたが、「解釈改憲ではない」からと根拠にしたものが根底から崩れたことになり、その撤回をもとめたいとおもいます
6月5日の衆院安全法制特別委員会で中谷防衛相が言われた「現在の憲法を、いかにこの法案に適応させていけばいいのか、という議論を踏まえて閣議決定を行なった」その言葉は憲法を軽んじる現内閣の本心そのままではないかと私は思います。
日本の最高法規である憲法、9条には、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。と書かれています。
菅官房長官が違憲ではないとする憲法学者を10人あげられた6月10日時点で、違憲であるとした憲法学者は211人にのぼります。
6月に発足したばかりの「安全保障関連法案に反対する学者の会」は6月23日現在、6416人もの賛同者がおります。
元内閣法制局長官・宮崎礼壹氏はこう言われております。「集団的自衛権の行使容認は限定的と称するものを含めて従来の政府見解とは相いれないものであって、これを内容とする今回の法案部分は憲法9条に違反し、速やかに撤回されるべきものである」
戦争法案は廃案に
最新の朝日新聞世論調査では内閣支持率が39%に下がりました。戦争法案についての知識が広がるにつれ、まだまだ下がるでしょう。
安倍首相は後方支援といいますが、食糧・燃料・弾薬を運ぶ兵站は確実に狙われます。
兵站として戦争に参加した自衛隊の若者が白い箱に入って戻る事の無いよう、集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法案の廃案を求める意見書をお出し頂きますようお願い申し上げます。
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りり (月曜日, 29 6月 2015 17:27)
>毎日のように新聞には「安保法制は『違憲』」とか、
違憲と判断するのは 新聞でも学者でもなく司法ではないのでしょうか? 憲法裁判所が日本にないことが問題かと思いますがいかがでしょうか?
>実際、戦闘地域まで行くのはだれですか?まだ戦乱がつづく地域に行くのはだれですか?アメリカと海外で武力行使するのはだれですか? それは安倍首相でも、大臣でも、国会議員でも、ここにいらっしゃる市会議員のみなさんでもなく、私の夫や若者、そして子どもたちです。
なんで行く前提なんでしょうか?武力行使する前提なんでしょうか?私達の代表である国会議員の決議なしには動かないと思います。 そして不測の事態になったとき前線に出ていただくのは自衛隊員の方々です。友人の自衛隊員は誇りをもって職務にあたっていただいております。訓練もされていないシロウトの僕らが行ったところで足手まといになるだけです。 もう太平洋戦争の頃とは時代が違います。
>先日、子どもが通う幼稚園の理事長先生が、「どんな子も神様からの贈り物だよ。一人ひとりちゃんと生まれてきたのには意味があるんだよ」と話されていました。
本当にその通りだと思います。
その大切な子供たちを 他国からの侵略やテロによって守らねばなりません。 いいかげんアメリカから守ってもらうのやめにしませんか?
>平和は武器によって生れるものでは無く、国どうしのつながりの中からつくられるものと70年の平和が語っています。
なぜ拉致から目を背けるんですか?
拉致されてない僕らが平和に感じているだけで 拉致された被害者の方は国家に拉致されているんですよ?完全に戦争ですよね 今まさに戦争被害に苦しまれている方がいて何が平和なんですか?
もし僕が拉致されていたら 今すぐにでも日本から誰か来て助けて欲しいと思うはずです。 あなたが拉致されていたら今どう思いますか?日本に何を望みますか?9条があるから平和だって思いますか?
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
僕にはこれが 外国軍が攻めてきて殺されても文句を言いません としか読めません
未来の子供のためにも 9条は変えねばならないと思っています。
憲法かえるのやだネット長野 (火曜日, 30 6月 2015 06:36)
個別的自衛権と集団的自衛権、解釈改憲と改憲の話をごちゃまぜにしないでほしいです。
りり (木曜日, 09 7月 2015 17:28)
名前 憲法かえるのやだねっとなんですよね?
前の名前は特定秘密保護なんちゃらでしたっけ?
憲法改正の話 憲法解釈の話 自衛権の話 特定秘密保護法の話全部繋がってますよね?
なんでごちゃ混ぜにしちゃいけないんでしょうか?
>新日本婦人の会長野支部・Мさん
安全保障関連法案について、どの程度内容が理解できているかと言われると、よくわかっていない部分は多々あると思います。
何で勉強もしないで反対できるんですか?
>日本が殺し殺される国に変えられる、「戦争法案」だと思えてきます。
洗脳ってこわいですね
国会の承認なしに自衛権の行使はできませんよね?馬鹿な政権が間違った戦争に参加しそうになったらぼくら国民がNOを突きつければいいじゃないですか
私は『戦争したいです』って日本人に会った事がありません
安全保障関連法案に賛成の人も戦争したくないから賛成なんです。平和が好きだから法案にも賛成だし憲法を改正したいんですよ
現役自衛官の友人に憲法についてどう思うか聞きました
改憲に断固賛成であると
私達自衛官の事を思うのであれば 改憲の議論を進めてほしいと言われました
私はこれが全てだと思います。
平和を愛し、日本を守る為に高い志を持って自衛官になった人間がそう望んでいる
現場の最前線にいる人間の話にもっと耳をかたむけていただきたいです