私は今日、一歩をふみ出すことができました。「ママは戦争しないと決めた実行委員会」の今井さんとのつながりがなければ、ここに来ることはなかったでしょう。
一人でも多くのつながりをもち、来年の夏、絶対に政権をひっくり返したい、そんな気持ちでいっぱいです。
思い起こせば6月あたりから安保法制についての問題が取り上げられるなか、私自身も「なにかおかしい」と思うことが多くなりました。
「説明説明」と言いながら、安倍政権は「何かおかしい」を言葉で納得させるどころか、次々に出てくる疑問や懸念に応えることなく衆議院を通過させる、参議院も通す、そんな姿勢ばかり見せていました。
7月15日、私は朝からモヤモヤしていました。
この日、衆議院で強行採決されるのでは、と報道されていたからです。本当に通ってしまっていいのか?私自身は何もしなくていいのか、そんな気持ちを抱えて、テレビの前で一日を過ごすことはどうしてもできませんでした。
子どもを連れて新幹線に乗り、国会前へ行きました。平日にも関わらず、どんどん人が集まりはじめ、声を上げていました。
上の子どもの迎えの時間があり、その場にいられたのはたった40分。そしてその40分のなかで強行採決が行われました。あの瞬間のことは今でも忘れません。
がっくり肩を落としたり、ため息をついた人、私のまわりでは誰ひとりいなかったからです。
反対の声はますます大きくなり、たたかいはこれからだと言わんばかりの息づかいを私は感じました。
9月19日、忘れもしない、あのひどい形での強行採決、法案から法へと変わってしまいました。反対の波はどんどん広がり、若い世代から年配の世代まで多くの人が安保法制の反対を訴えています。
私はもう一度、ちゃんと知ろうと決め、勉強をはじめました。
安保法の問題点や日本とアメリカの関係、日本の現状。知ればしるほど、がくぜんとする現実ばかりでした。
しかしそれよりも自分自身がいかに、そんな現状から目をそらしていたか、知ることから逃げていたか、その代償が問題だらけの日本をつくってしまったのだと痛感しました。
だからもう逃げずに直視します。日本の現状、間違った政権に。
沖縄のこと、福島のこと、TPPのこと。
本当のことを隠し、伝えない、こんな政権は私たちや子どもの未来を守るために動いているとは到底思えません。
ときの政治家が憲法まで無視して行う、間違った判断のため、自衛隊員が命を落とすかもしれない、人の命を奪うかもしれない。そんなことはあってはならないのです。正しい戦争などないのです。
この間違った政権を変えるには、私たちが声を上げ、後ろ盾となり、野党に一つになってたたかってもらわなければなりません。
ご清聴ありがとうございました。
(10月19日、長野市でのスタンディングアピールで)
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