※松川村<9条の会>の会報に寄稿したものを加筆・修正したものです。
私たち憲法かえるのやだネット長野は、安倍政権の憲法を変えようという動きに抗う、長野市を中心とした市民有志のグループです。
信州レッドアクションの結成にかかわったり、「村デモ」が好きで、取り組みを取材し、インターネットで配信する活動にも取り組んできました。
だまってられない村民の皆様の活動は写真をいただいたり、あるいは「だまってられないちゃん」看板も実際に見に行くなどして、ずっと注目していました。集会や看板はインターネットでも大きな反響をよんでいます。
昨年10月24日、私たちや信州レッドアクションなどで、県内3野党を招いて、長野市戦争法撤回デモに取り組み、北澤俊美参議院議員(民主・県連代表)、唐沢千晶さん(共産・参院予定候補)、中川博司さん(社民・県連幹事長)にご挨拶いただきました。北澤参議院議員はこの日、「挨拶だけ」ということでしたが、デモ参加者の熱い「野党は共闘!」コールにこたえ、最後までデモを歩いてくれました。北澤参議院議員がデモを歩くのは60年ぶりとのことでした。長野市ではその後、4回にわたって野党を招いた集会・デモに取り組んでいます。
野党統一候補擁立をめぐり、目覚しい活躍を見せたのが、安保関連法に反対するママの会信州です。ここのメンバーは、いままで政治とは距離が遠かったという人たちが少なくない、県内の普通の子育てママたちです。デモ、スタンディング、憲法カフェ、リーフ作成、信州ママラップなど、多彩な活動に取り組み、参院選立候補予定者や国会議員との座談会に取り組んできました。
子育てママたちの活動は政党を突き動かし、民主党では「ママたちの思いになんとしてもこたえたい」、共産党では「安保法廃止を貫く唐沢さんにギリギリまでがんばってほしい、という激励に奮い立たされた」ということが話題になっていたといいます。
強行採決後、私たちは、ママの会信州と活動をごいっしょすることが多くなり、昨年末、だまってられない村民にも賛同いただいた「立憲主義と民主主義をとりもどすための統一候補擁立を求める共同アピール」(賛同25団体)もそうしたなかの一貫です。記者会見ではだまってられない村民代表の成瀬政博さん(画家)が参加され(当日「松川村の成瀬です」と来られてびっくり!)、「だまってられないちゃん」の原画までいただいて感激しました。「だまってられないちゃん」は県内はもとより国会前など、全国各地で活躍しだしています。
2月19日、中央レベルで歴史的な5野党合意が取り交わされました。私たちはその日スタンディングをおこない、民主党の参院予定候補の杉尾秀哉さんをはじめ、野党のみなさんに挨拶をいただきました。その後、ママの会信州と杉尾さんの座談会もありました。
ママの会信州のメンバーは野党の方々を前にこうスピーチしました。「もしも党の議席を守りたいからとか、多くの票を獲得して当選したいからという理由で立たれたのであれば、私たちは支持することは出来ません。民主党に勝って欲しいのではありません、共産党に勝って欲しいのではありません、野党共闘で自公落選運動をしたいのでもありません、戦争法廃止の立場を貫く候補者に何としてでも勝って欲しいのです。私たちの願いは、夏の参院選ですべての野党がひとつになり、戦争法に廃止の立場を貫く統一候補を擁立して、一人区の長野から野党議員を選出することです」。
別のメンバーはこう感想を話しました。「この5か月間。自分達の微力を感じながらも声を上げ、しかし進まない野党の協議へのジレンマは半端なものではありませんでした。でも、私たちの小さな活動が、他の各地でも行われてきた小さな活動が、つながって、大きな大きな声になり、動かないと思っていたものを動かせたのなら。これほどの民主主義の形を目の当たりにできたことが今まであったでしょうか。私たちは昨日より、もっともっと自信を持って声を上げ続けることができるでしょう」
3月20日、長野市内で野党3党と統一候補の杉尾ひでやさん(民主)の協定書の調印式と共同フリーテーブルがありました。杉尾ひでやさん、成瀬政博さん、安保関連法に反対するママの会信州のメンバーが壇上にあがり、コール!
安保法制廃止にしよう
みんなと野党で廃止にしよう
政権変われば未来は変わる
みんなと野党で選挙に勝とう
選挙で勝ってひっくりポン
だまってられないちゃんプラカードは私たちのデモには欠かせないものとなりました。テレビや新聞でもアップの写真や映像がお茶の間に届いています。戦争法廃止までご一緒にがんばりましょう。
憲法かえるのやだネット長野事務局
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