6月26日、子育てママや若者たちが、長野市内で憲法の勉強会を開きました。講師は弁護士であり3人のお子さんのママでもある岡田弁護士。
若者からお母さん、お父さんまで11名の参加。子どもは10名でした。
★秘密保護法から憲法に対する関心が高まっていること。それは憲法が脅かされることへの危機感から強まっているということ。
★憲法が生活とどう結びついているのか、なかなか見えにくいので例として
「動物園でのライオンと、その檻の前で写真を撮る家族」(ライオン=権力者 檻=憲法 家族=国民)「私たちは権力者が憲法で縛られているから、権力を振りかざされることなく生活できている」という話。
でも、私たちは動物園で檻があるのが当たり前で、そこに注目する人はほとんどいない。
檻がなかったら?と考える人もいないのではないか。
今権力者がやろうとしていることは
「檻をゆるくしてくれ~。できれば自分で出ていける扉もつけてくれ~」と国民に要求していることではないか。
憲法というのは国民側から「もう少しきつくしないといけない」と言って変わることはあっても、権力者側から「ちょっときついからゆるめて欲しい」と言うものではない。
そして、一度緩めてしまった状態でライオンがこちらに要求して来たらどうする?
出入り自由な扉がある状況で、それはできません!と言える?
みんないつ飛びかかられるかか怖くて何もできなくなってしまうのではないか。
そして出てこなくてもいつもライオンを気にして生活をしなければいけなくなるのではないか。
★檻を緩ませるための方法
<加憲>
①環境権
そもそも憲法のなかで基盤になっているものは13条と25条
ここに当てはめれば多くが対象となる。
分かりやすい例でいえばお母さんが子どもに
「健康でいて欲しい」と言う。でもそれだけだと分からないから
「せめて朝ご飯は食べなさい」とか「早寝早起きはしなさい」とか言う。
健康でいて欲しいという部分は13条と25条。
朝ご飯食べなさいとか、そういう細かいものがその他の条文に入ってきている。
環境権はその細かい部分であり、入っても入ってなくてもそんなに大きく変わるものではない。
檻で言えば、軽いプラスチックの棒を1本足すにすぎないのではないか
②緊急事態条項
これが一番危険。
これが発令されると一定の人権停止される
ドイツのヒトラーは、その当時最先端であったワイマール憲法の中にあった「大統領緊急令」を使った。
それが緊急事態条項と似ているものである。
今の憲法では何があってもすべての上に「人権」があるが、
緊急事条項では人権よりも「指示」が上にくるものになる。
★公共の福祉 と 公共の秩序 の違い
公共の福祉とは、人の権利と人の権利がどうしてもぶつかってしまうときにバランスを取るもの。
公共の秩序とは、国が決める基準になり、なんとでも解釈されてしまう
などなど・・・・
憲法問題が参院選の争点になってきているなかで、判断材料にしたり、そんなきっかけの会になりました。
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