千曲でママたちの勉強会
「改憲したら、どう~なるの??」
弁護士の滝澤先生より、改憲草案を元にした昨日の勉強会の様子です。
千曲市、上田市、長野市から11名のママたちと、6名のお子さんの参加でした。
今回もキッズスペースでお子さんが遊ぶ横で座って話を聞いたり、赤ちゃんを抱っこして立っているお母さんも。
皆さんそれぞれに合わせた自由な聞き方で、お話しをお聞きしました。
☆改憲は野望であるのに、なぜ選挙の争点にしないのか。
しかし、もし勝てば秘密保護法や安保法の時のように必ずやるのではないかという見方
☆憲法の前文はそのものがとても大きな意味を持っている。
改憲草案の前文は現憲法とまったく正反対の性質になっていて、国民は国家を作り上げるために存在する。国を成長させるために存在する という意味になっている。
☆戦争の反省という言葉が消されている
☆102条には、、全て国民はこの憲法を尊重しなければならないとあるが、そこに天皇と摂政という言葉は入っていない
☆様々な矛盾した位置づけがなされ、それがどういった意味を持つのか
☆国民のための国家なのか
国家のための国民なのか。
改憲草案の中での国民は、国家のための存在である
そのためにどういったことが起こるのか
☆9条改正について「国防軍」の設置
国防軍の任務は大きく3つ。その中に「公の秩序を維持し」とある。つまり国外だけでなく国内でも秩序を乱すものについて「国民の生命や自由を守るために」日本人に銃を向けることの可能性
国防軍の審判所については、軍人だけでなく、「国防軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判」は市民もかけられる可能性
<参加者からの感想や質問>
★なぜ戦争できる国にしたい人がいるのか?
・戦前回帰したい人もいる
・アメリカと対等になりたいという人もいる
・軍隊を持たないと「弱い国」と考える人もいる
色々な人の考えが集まって「改憲」が浮上
でも、日本がどういう国であればよいのか、ありたいのか
という議論がされていないことの問題
★24条についての疑問
・婚姻の「両性の合意のみ」の「のみ」が抜けた改憲案。
どういったことが考えられるのか??
・家族が助け合わなくてはいけないと憲法に書かれることで生じるものは何か(生活保護を受ける人や障がいを持つ方への家族の責任?)
★国民投票の方法って??
1回投票したら草案のすべてが通るわけではない。
1つ1つやっていくのだが、その1つを議論する時間は?
私たちがそれを知り、考え、投票するまでにどのくらい時間があるのか。
何回も投票が行われる中で、「投票慣れ」が起きてこないか
一度草案の中で通ってしまうものが出てくると、次もいいのでは、とどんどん通っていってしまわないか
★報道のへの規制を強く感じる。
決まりがあるわけではないのに、どんどん萎縮しているように見える。憲法の立場から見れば反しているのではという部分もあるくらい
★改憲草案の前文は難しい。昔、授業で暗記した記憶がある。
もし改憲されたら自分の子どもはこの前文を胸を張って読めるのだろうかと考えると、、、、。
★1億総活躍という言葉に含まれる意味。
徴兵制がなくとも、総動員のような事態になれば男性や男子だけでなく、女性も含まれることを考えなければいけない?
女性は徴兵制などの言葉を聞いたときに「男の人」と結びつけてしまっているかもしれないという参加者の意見
その他たくさんの感想、疑問、不安や心配と言っ言葉も出ました。自分が生きている中で、軍隊ができて、戦争が起こるということは想像もできなく、そういった道に日本が進もうとしていることを知ることはとても衝撃的です。まず知って、様々な意見を聞き、自分はどうなんだろう。自分はどんな日本であってほしいのか。考えるところから始めたいと思います
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