「私は自衛隊員の南スーダン派兵に反対します。」ー70年間日本の平和を守ってきた憲法の精神をないがしろにする行為に対し反対の声をあげます

今、日本は大きな分かれ道に立っています。

 

今日から「駆け付け警護」が実施可能になります。「駆け付け警護」は昨年成立した安保法制の一部で、国連や日本のNGOなどが紛争に巻き込まれた際に駆け付けて警護をするという任務です。自衛隊が紛争に武力をもって介入することで、殺し殺される戦闘にまきこまれるかもしれないという不安が広がっています。

私たちは70年間日本の平和を守ってきた憲法の精神をないがしろにする行為に対し反対の声をあげます。

 

南スーダンは、大統領を支持する「政府軍」と前副大統領を支持する「反政府軍」の政治的対立による内戦状態にあり、さらに武装した住民を含む様々な集団が入り混じっています。「紛争当事者の間で停戦合意が成立」などの自衛隊がPKOに参加する5原則が崩壊しています。

 

南スーダンでは、これまでアフリカの紛争への軍事介入を行ってきた一部の欧米諸国に対して、現地には強い反感を抱く人々が存在し、欧米人への襲撃・誘拐事件にまでエスカレートすることさえあります。日本は、憲法9条のもとで、軍事面での介入ではなく給水や医療、職業訓練などの分野で支援活動を行っていることで知られ、対日感情も友好的でした。「駆け付け警護」により、「日本の平和的イメージが覆される」「攻撃にさらされるリスクが上がる」「報復で日本本土でもテロが起きる」と心配するNGOの人たちもいます。

人道支援での国際貢献など、憲法9条をもつ日本だからこそ、できることがあるはずです。

 

あの時代、声を上げることなく大切な人を戦争で失った心の傷を、もう二度と私たちの誰もが背負ってはいけない。憲法9条で戦争の本当の終わりを感じることのできた人々の想いを、その条文を、戦争の実態とともに残し、守るのは私達です。

だから私たちは声をあげます。「駆け付け警護」などを付与する閣議決定を今すぐ撤回し、自衛隊は南スーダンから撤退することを強く求めます。そして、憲法違反の安保法制の廃止を求めます。

 

2016年12月12日

憲法かえるのやだネット長野

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