11月4日、長野市内で母親や教員などで集まって、「なんか変だよ 学校のあんなことこんなこと」をおこないました。①先生の授業、クラスの決まり事、②お金(学用品など)、③宿題、④PTA、⑤その他、のテーマで話し合いました。
<先生の授業、クラスの決まり事>
・全般的に先生の意図した通りに子どもを動かしたいという思いを感じる。背もたれと背中の間に指を組んで「手のカギ」→うちでも習慣づけて欲しいと【小1保護者】
・小さな自治体で小中が1~9年までつながっている。しかしデメリットが多く見える。 新しいことを売り出したいのかもしれないが、、、授業も早すぎると感じる【小1保護者】
・挙手して名前をあてられたら「はい」と返事をし、立って椅子を中まで入れたら話して良い。プリントを書き終わったら机に伏せておきなさい【小1保護者】
・先生から褒められない、いつも怒られるんじゃないかとびくびくしている。ダメと言われても何でダメか分かっていない。【小1保護者】
・お母さん、お父さんと家でも外でも呼びなさいと。後におじいさん、おばあさんも追加された。【小1保護者】
・掃除の前の黙想(もちろん掃除も無言清掃)の意味とは。彫刻刀を使うときに軍手をして彫っている(何でもけがをしないように先回り)【中3保護者】
★全国学力テスト(2007年から)や学校評価、教員評価の影響は大きいのでは
★〇〇スタンダードやユニバーサルデザインの強化、効率的にやれば先生も楽。小さなうちから子どもたちをコントロール
★できない子、それが窮屈に感じる子にはとても苦しい「決まり」がたくさんある
★低学年から「もう保育園ではない」と言われ全員で揃うことやむやみにしゃべらないことなど決まりに縛られていく。もちろん学年や先生によっても違いがある。家庭と先生との関わりもとても大事になってくる
<お金(学用品など)>
・上の子が不登校に。フリースクールや私立など月5万円、選択肢はお金があるかないかで決まってくる。厳しい。自治体も学年費が14000円から7000円に、しかし公立の学校なので他だとお金がかかる。さらにフリースクールでは自治体によっては現校の出席が認められない(不登校扱い)のところも。【中学生保護者】
・算数科で算数セットを買って学年で使いまわしたり、来入学者へクレヨンは保育園や幼稚園で使っていたものを、など工夫しているところもある。学校によっての差がある【非常勤講師】
・ママ友と話していたところ高校後の進路を早いうちから経済的な面を考えて決めている。奨学金がないととても通えない。学力があっても県内の県立大など。経済の駒になるために学校を選んでいくようで違和感。2006年教育基本法改正から、親の第一義責の文言。子どもがずれないように、安定したところになど家庭に責任を押し付けていないだろうか。もっと子どもを社会の一員として見ていきたい。【高1保護者】
・算数セットはもちろんだが、手芸セットなどキャラクターやデザインの凝ったものの注文用紙たくさんくる、買わざるを得ない状況に。クラスの決まりで筆箱はキャラクター禁止に、買い直した家庭もあった【小5保護者】
・地元小学校は学校かばんだった。軽いし安い。須坂市が教育委員会からアンケートを出し学校かばんにする話が出ている。自治体や学校にアンケートの希望だけでも出してみたい。ランドセルのメリットがまったくない(重い、高い、場所を取る)
★教育予算は日本はOECD加盟国で最下位
★市町村によって学年費がことなる(年間1万円台から8、9万円台まで)
フリースクールの先生より
公立の学校勤務経験、枠が苦しく学校を設立。教室に入りたくないのに先生に背中を押されて入れられた子、先生の意図するように動けない子、先生の顔を見て話が聞けない子、など。
でも子どもは夢中になると自然に静寂になる。集まる時も自分たちでだんだんにきれいな円を作れるようになる(視察の先生に座る場所にテープで印が必要といわれたが。。)
時間はかかるが、形より個を大事に。
フリースクールは行政からの補助はなく、先生たちもボランティア。週5で6万円。でも子どものためによい教育をと働いてくれている(ダブルワークなどして)、親も学費はかかるが子どもの個性を生かすために選んで来ている。
子どもたちのために今できる良いことをやったら変わっていけるかも
<宿題>
・同僚から聞いて驚いている、夏休みの子どもの宿題の量がとても多い、親も丸付け【年少保護者】
・3年連続担任が変わった。宿題を親が見ると子どもにも厳しくなってしまう。子どもの特性に合わせた宿題にしてほしいが話を聞き入れてもらえなかった。計算の仕方など親はうまく教えられない【小3保護者】
★やっている学習内容は週6日だった時と変わらない、むしろ英語など増える一方。結果授業は駆け足になり、
宿題で補わないと間に合わない現状
★親の負担がとても大きい。親も子もイライラする。しかし学校からは「家庭学習の手引き」など家庭学習をやると成績が上がる、親と子のコミュニケーションなど聞こえの良いことを言ってくる。
★先生たちも大変なら大変と言って欲しいが訴えても宿題の量が減らないケースも
★一方、アンケートを取り「決まっているから宿題をやる」と回答が多かった中学校が内容を自由学習に変えた。心配したのは親たち。大変すぎたり自由過ぎて心配したり、先生と保護者の空中戦になってしまっている宿題問題
★考えたいのは「子どもの自由な時間」の確保。家庭に帰ってきて、休息だったり遊びなど自由な時間が宿題によって奪われてしまっている。子どもの権利条約からも考えていきたい問題
<PTA>
・地元の小学校4校が閉校して1つの学校に。PTAもゼロから。検討委員会などで話し合われていることがなかなか降りてこない。決定事項や、当初の話と違うことだったり。スクールバスも公共なのか学校が出すのか、学校ごとで話が違うことも。下りてこないし、声を上げても途中で止まってしまう。【小学生保護者】
・PTAの役員に。市内で行われる総会では全員起立して長野市大人と子どもの心得8か条を唱和。強制ではないと言いながら強制【小5保護者】
★そもそもPTAとは戦後の民主主義から地域の人や保護者みんなで学校をよくするために話し合っていこうという場としてできた。
しかし現在は学校の役目を下(保護者)に流しているような形に。保護者も受けた業務をこなすだけになってしまっている
★県外ではPTAは任意とし、学校があらかじめアンケートを取り加入か未加入か保護者が判断。長野県内ではアンケートの件はまだ聞かない
<その他>
・地域の子どもがどんどん少なくなっている。小学校から中学校まで一貫。【小学生保護者】
・学校づくり委員会があり小規模の良さを出せばよいがデメリットばかり。下へ下って大きな学校へ行ってしまう人もいる。先生たちの事情が見えず、話も管理職で止まってしまう
・非常勤、放課後デイなど勤務。下の子が学校行きたくないと言い、フリースクールへ。子どもにとって宿題大きなストレスで、担任と話して宿題をなくしてもらった。【中学保護者】
・職場でも色々な疑問や想いがあるが、浮いてしまうと考える。でも言っておかないとと思うことは言う。学校の立場などもあるかもしれないが、本音で話をしたい
・今は教育が幼稚園までおりてきている
・今の国の在り方なども「なんか変だぞ」と思うことあり。でも裸の王様のように誰も言わない。親も子も必死になっている。苦しい時に話せる場所が必要。
・自分は子どもが小さい頃に放課後の学校の校庭を使って子どものひろばを作った。ランドセルしょったまま来たり帰るのも自由。火も使わせてもらって焚火。焚火の火を見ながら子どもたちが自分の名前の由来を自ら話し出した。
・学校の統合など子どものためになっているか疑問。教育予算を増やして欲しい。おかしいことを声に出していきたい【小5保護者】
・子どもがこれから入学するが話を聞いたら不安でしかない【未就学保護者】
・孫が夏休み明けに学校へ行きたくないと言い不登校に、いじめがあったらしい。親は子どものことを考え通信へ。自分としては就職が心配という思いがある
★初任の学校で、全校集会の際に廊下に無言で並び手をつないで体育館へ向かう子どもたちの姿が異様に見えた。職員室でおかしいと言ったら叩かれたが、同じ思いの先生はいた。でも声には出さない。話す場や声をあげること必要。【先生】